2012 年の米国小売業における肉類の売上高は 850 億ドルであり、2008 年の約 730 億ドルから大きく増加しています。この増加傾向は今後も続き、2017 年には 983 億ドルに上ると試算されています。¹

一方、2012 年の米国小売業における魚介類の売上高は 147 億ドルであり、2008 年の 133 億ドルからわずかに増加しています。そして今後も成長が予測され、2017 年には 171 億ドルに達するとみられています。¹経済状況の悪化により、魚介類の全体的な売上数量の伸びは停滞していますが、生鮮魚介類・加工品はその例外となっています。¹ 

肉類および魚介類についても、米国乳製品原料を活用することでその世界的な売り上げを押し上げることができます。米国乳製品原料は、消費者が求めるおいしさを実現しながら、コスト削減、栄養強化というメリットを提供します。 

また、米国乳製品原料にはさまざまな機能的メリットがあります。濃縮ミルクおよびドライミルク原料は、乳化安定性を高め、水和性を提供します。乳糖は色味を強くし、焼き色を調節し、塩辛さや苦みを抑えます。ホエイたんぱく質は、食品のヘルシーなイメージを強め、優れた体脂肪分布を実現し、水分保持率と食感を改善します。これらをはじめとする多くの特性を活かすことで、質の高い肉・魚介製品を作り出すことができます。また、米国産乳製品および乳製品原料を使うことで、革新を続けながら流行に合わせた肉料理や魚介料理を提供し続けることができるようになります。米国産乳製品についての詳細は、「製品」セクションをご覧ください。

肉料理と 魚介料理の最新トレンド

食の最新トレンドと経済的な要因により、米国における 1 人当たりの肉消費量は 10 年前と比べ減少しています。食費、カロリー、コレステロールを減らすために、食事に使う赤身肉の量を減らしたり、赤身肉を避けたメニューを選んだりする消費者が増えていますが、ここで代わりに選ばれているのが鶏肉や代替たんぱく質です。¹ 

ある調査の結果、肉、鶏肉、魚介類を定期的に夕食メニューに登場させると答えた家庭が 20%、魚介類を多く食べるようになったと答えた家庭が 29%、そして夕食に肉類が出ない (肉および魚介類由来のたんぱく質をとらない) ことがあると答えた家庭が 80% でした。² 

ただし、肉・魚介製品の売上は、手軽な冷凍品や冷蔵品を買い求める消費者ニーズに支えられ、引き続き増加しています。 

消費者の利便性

世界各国のハーブを取り入れた味から、スモーク風味、そしてフルーツ風味まで、最近の肉製品のトレンドは、多彩なフレーバーの追求でもあります。1 人当たりの消費量は減少しているにも関わらず、付加価値のある便利な商品が料理の腕に自信のない消費者や、じっくり料理をする時間のない消費者に受け入れられており、この需要が全体的な成長に貢献しています。¹  

利便性という要因が肉・魚介製品の開発を後押しし、調理済み製品およびポーション コントロール製品を始めとする最新トレンドにより、売上高は 2017 年まで増加を続けると予測されています。³   

乳脂肪、そしてスイート ホエイ、濃縮ホエイたんぱく質、分離ホエイたんぱく質といった多様なホエイ製品を含む乳製品原料は、食品の風味を整え、消費者の期待を裏切らないおいしさを実現する手助けをします。 

乳製品の活用

米国産乳製品原料を取り入れることで、肉・魚介類の加工メーカーはさまざまな方法で消費者トレンドを満たすことができるようになります。チーズ、乳糖、乳脂肪、粉乳、ホエイたんぱく質などの原料は、ソーセージやハム、すり身などさまざまな食品の質を高めるために使われています。 

以下の表に、代表的な 5 つの乳製品原料が持つメリットが示されています。